2025.01.05 11:422024年12月22日 クリスマス礼拝「羊飼いと天使」ルカによる福音書2章8~20節はじめに このメッセージは、救い主イエス・キリストのご降誕が持つ意味を考えたものです。社会の周縁にいた羊飼いたちの姿や彼らが置かれた厳しい状況の中、現代にも通じる「暗闇」と「光」の対比を通して、クリスマスが私たちの日常にどのような希望をもたらすのかについて、ご一緒に考えます。1. 「闇の只中で立ちすくむ」「羊飼い」と聞くと、私たちは「アルプスの少女、ハイジ」のようなのどかなイメージを抱くかもしれません。しかし、1世紀のパレスチナ社会では、羊飼いは貧しく、宗教行事への参加もままならない上に、税金や兵役の問題で周縁に追いやられていました。とりわけユダヤ教の掟を十分に守れない彼らは「けがれた」存在とされ、社会的信用を失っていまし...