2024.11.23 01:002024年10月20日 礼拝説教詩編23「憩いの水のほとりで」 本日の聖書箇所である詩編23編は、多くの人々に愛され、慰めを与えてきた詩です。この詩は「本当の安心」とは何かを語り、それが神様との深い関係から生まれることを示しています。神様が羊飼いのように私たちを守ってくださるという確信が、私たちに揺るぎない安心感をもたらします。1. 主は羊飼い 第1節「主は羊飼い。わたしには何も欠けることがない」は、神様が365日、年中無休で私たちを見守り、必要なものを与えてくださることを表しています。羊は羊飼いなしでは生きられず、羊飼いは命を懸けて羊を守ります。イエス様も「私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」とおっしゃり、私たちを命がけで守ってくださることを約束されています。2...
2024.11.22 13:002024年10月13日 礼拝説教「神の愛 人間の愛」 ヨハネの手紙一 3章11~18節 きょうは、「神の愛、人間の愛」というテーマでお話いたします。 人間の愛は不完全です。私たちは誰かを愛していても、いつかは別れのときが来ますし、時にはその愛が憎しみに変わることさえあります。一方で、神さまの愛は永遠であり、決して変わることがありません。私たちが人生の中で愛と向き合い、愛が試されるとき、神さまの愛に立ち返ることで新たな力を得ることができます。 きょうの聖書には、旧約聖書「カインとアベル」の物語が紹介されています。アダムとエバの息子であるカインとアベルは、それぞれ神さまに献げ物をしましたが、神さまは弟アベルの献げ物だけを喜ばれました。これに怒りを覚えたカインは弟を憎み、ついには殺してし...
2024.11.08 13:002024年9月22日 礼拝説教「人の時間、神の時間」 コヘレトの言葉3章1~8節 今日は「人の時間、神の時間」というテーマで、「コヘレトの言葉」3章1~8節のお話をします。この聖書箇所は「時の詩」と呼ばれ、「何事にも時があり、天の下の出来事には、すべて定められた時がある」と始まります。これは私たちの人生がさまざまな「時」の連続であり、それぞれの「時」には深い意味があることを教えてくれます。 人生の様々な「時」が、一組のペアとして取り上げられています。「生まれる時」と「死ぬ時」。これは神の計画の一部であり、人間の力ではどうにもなりません。「植える時」と「植えたものを抜く時」。これは自然界のサイクルや人間の営み表します。さらに「泣く時」と「笑う時」あるいは「嘆く時」と「踊る時」は、人生...
2024.11.02 13:152024年8月11日 礼拝説教「神さまの家族」 マタイによる福音書12章46~50節 今日は、「神さまの家族」についてのお話です。 イエスさまは、ユダヤ人の大家族にお育ちになりました。当時のユダヤ人社会は、モーセの十戒を始めとする何百何千もの律法が人々を苦しめていました。裕福な人々は律法を守ることができましたが、貧しい人々は安息日でも働かざるをえませんでした。律法を守らないと、死刑にされることさえありました。 イエスさまはそのような状況下で、「神さまを愛すること」と「隣人を愛すること」の二つが最も大切であり、他の律法は時と場合によって守らなくてもよいと教えました。この教えはユダヤ人指導者の批判を招き、最終的には反逆者としてローマ帝国に引き渡されることになりました。 ある日、母マリア...