2020.04.26 00:004月26日(日)復活節第3主日聖書 ヨハネ 21章1~14節(新約p.211) 今日の聖書箇所から学びたいと思います。 今日の聖書の1節以下を読みますと、7人の弟子たちがガリラヤのティベリアス湖畔で復活のイエス様にお会いしている様子が記されていますね。 ここでは、湖の名がティベリアス湖とあります。他の福音書ではガリラヤ湖と言われています。このガリラヤ地方にある湖は、時代によって名前が変わっています。旧約時代にキネレト湖(ヘブライ語で「竪琴の海」)、またゲネサル湖と呼ばれ、イエス様の頃はガリラヤ湖、ヨハネ福音書ではティベリアス湖(ローマ帝国第2皇帝ティベリウスにちなんで付けられた)と記されています。ちなみに、イエス様がベツレヘムでお生まれになったときの皇帝はアウグストゥス、十字架刑...
2020.04.19 00:004月19日(日)復活節第2主日聖書 ヨハネ20章19-31節(新約p.210) 今日の箇所には、迫害を怖れて閉じこもっている弟子たちのところに、復活のイエス様がいらしてくださったことが記されています。また、直接知ることでしか信じないと懐疑的だったトマスのことが、記されています。 怖れおびえる弟子たちや懐疑的なトマスに親近感を覚える人たちも多いのではないでしょうか。 わたしたちは、いつも、不安や怖れや懐疑に襲われているからです。 19節以下を読みますと、「戸に鍵をかけて」とありますが、ギリシャ語で複数形が用いられていますから、きっと、戸という戸、扉という扉に鍵を二重にも三重にもかけて閉じこもっていたのだと思います。それほど弟子たちは不安と怖れのなかにあったのだと思います。 そのよう...
2020.04.12 01:304月12日(日)復活節第1主日聖書 ヨハネ20章1-18節(新約p.209) 4月12日はイースターの主の日です。復活の主イエス様を覚えて、皆さんと共に聖書から学びたいと思います。 イエス様の復活の出来事を覚えることは、キリスト者にとって、とても重要なことです。イエス様の復活の出来事と聖霊降臨日(ペンテコステ)の出来事によってキリスト者に信仰の核心が与えられ、教会がその歴史を歩み始めたからです。 ヨハネ福音書20章1節以下を読みますと、まだ暗いうちにもかかわらず、イエス様が葬られた墓に向かって急ぐ、マグダラのマリアの姿が記されています。 ここで明らかに問題になっているのは「からの墓」です。聖書は、死で終わりとする墓ではなく、復活の主であるイエス様にわたしたちの目(信仰...